茶畑(読み)チャバタケ

デジタル大辞泉 「茶畑」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐ばたけ【茶畑】

茶の木を植えた畑。茶園 春》「―に入日しづもる在所かな/竜之介
[類語]はたけはた畑地焼き畑段畑段段畑麦畑桑畑花畑お花畑菜園果樹園茶園

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精選版 日本国語大辞典 「茶畑」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐ばたけ【茶畑】

  1. 〘 名詞 〙 茶の木を植えてある畑。茶を栽培する畑。茶園。ちゃのきばたけ。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「植そふる隠居屋敷の花の種 霞のまがきふかむ茶はたけ」(出典:俳諧・望一千句(1649)九)
    2. 「跡は開墾が出来茶園(チャバタケ)桑園(くわばたけ)に成ったから」(出典安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二)

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日本歴史地名大系 「茶畑」の解説

茶畑
ちやばたけ

[現在地名]金沢市寺村てらまち四丁目

笹下ささか町の南東にあり、桜木さくらぎ九之小路に続く両側町。成立年次は不明。笹下町の末で、野田寺のだてら町の後地である(金沢古蹟志)

二本の小路があり、一之小路は桜木七之小路の南西に並行し、二之小路は一之小路の南西に並行して、南西で沼田ぬまだ町に続く(皇国地誌)地名は、もと茶畑であったところをのち廃して邸地とした(金沢古蹟志)とも、寺町の町人越中屋文右衛門が、沼田排水路沿いに泉野いずみの村からの相対卸地をもって茶の木を栽培したところであるから(「泉野村相対卸古地図」新保文書)ともいわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の茶畑の言及

【畑∥畠】より

…【黒田 日出男】
[近世]
 江戸時代の畑には年貢賦課の見地から次のような名称がある。桑畑,楮(こうぞ)畑,漆畑,茶畑,麻畑,見付畑,砂畑,山畑,野畑,焼畑,切替畑,鹿野(かの)畑,苅生(かりおい)畑,薙(なぎ)畑,林畑,荻(おぎ)畑,萱(かや)畑などである。慶長年中(1596‐1615)の美濃国検地帳には,桑畑,楮畑は上々畑なみの石盛(こくもり)13(反当り1石3斗)をつけ,麻畑,茶畑は上畑なみの12の石盛をつけたといわれるが,一般的には作付作物の種類にかかわらず,毎年作付けされる畑は地味に応じて,上,中,下,下々,山畑などに分けられる。…

※「茶畑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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