中国中部、湖北(こほく)省中南部の地級市。かつてはここを江陵(こうりょう)といった。沙市(さし)など2市轄区、江陵など3県を管轄し、3県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口658万5000(2014)。長江(ちょうこう)(揚子江(ようすこう))中流部北岸に位置し、春秋時代は楚(そ)の都として栄え、以後は長江の港として発達した。1994年に沙市市とその周辺地区(江陵県など)が合併、荊沙(けいしゃ)市となり、1996年荊州市と改称された。最大の産業は農産物の加工業で、2014年、本市初の1000億元産業となった。2012年開通の漢宜線(漢口(かんこう)―宜昌(ぎしょう))が通る。荊州古城、楚紀南(きなん)城遺跡(前漢初期の江陵鳳凰山(ほうおうざん)漢墓が発見された)など史跡も多い。
[唐 琳 2017年8月21日]
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