精選版 日本国語大辞典 「荏柄天神縁起」の意味・読み・例文・類語 えがらてんじんえんぎ【荏柄天神縁起】 絵巻物。三巻。作者未詳。元応(一三一九‐二一)ごろの作。京都の北野天神の縁起絵巻であるが、鎌倉の荏柄神社に伝来したため、この名がある。根本縁起(こんぽんえんぎ)。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉 「荏柄天神縁起」の意味・読み・例文・類語 えがらてんじんえんぎ【荏柄天神縁起】 絵巻物。3巻。鎌倉時代、元応元年(1319)の制作。もと鎌倉の荏柄天神社に伝来したところからこの名称がある。内容は「北野天神縁起」と同じ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「荏柄天神縁起」の意味・わかりやすい解説 荏柄天神縁起えがらてんじんえんぎ 絵巻。3巻。『北野天神縁起』と同じ内容を扱ったものであるが、もと鎌倉の荏柄天神社に伝わっていたのでこの名でよばれる。上・中2巻は菅原道真(すがわらのみちざね)の一代記ならびに死後の事跡、下巻は北野天満宮の建立ならびに霊験譚(れいげんたん)を描いている。絵は描写の形式化した鎌倉末期の典型画風を示すが、濃厚な彩色が特徴的。奥書に「于時宝暦元応屠維之年……」とあり、1319年(元応1)の制作と考えられる。東京・前田育徳会蔵。[村重 寧] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例