菊供養(読み)キククヨウ

デジタル大辞泉 「菊供養」の意味・読み・例文・類語

きく‐くよう〔‐クヤウ〕【菊供養】

東京浅草の浅草寺で、10月18日もとは陰暦9月9日の重陽ちょうようの日)に行われる法会参詣人は菊の花を供え、すでに供えてあったのを持ち帰り、諸病災難よけとする。 秋》「ひざまづく童女の髪や―/秋桜子

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精選版 日本国語大辞典 「菊供養」の意味・読み・例文・類語

きく‐くよう‥クヤウ【菊供養】

  1. 〘 名詞 〙 東京都台東区浅草の金龍山浅草寺で一〇月一八日(古くは陰暦九月九日の重陽節供)に行なう法会。山内衆僧による読経供養があり、参詣者は境内で買った菊を階前に供え、帰途にそこに供えてあった菊を引きかえに持ち帰り、病気、災難よけとする。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「人稀に月光をくる菊供養」(出典:早桃(1946)〈大野林火〉)

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