落髪(読み)ラクハツ

デジタル大辞泉 「落髪」の意味・読み・例文・類語

らく‐はつ【落髪】

[名](スル)髪の毛をそり落として仏門に入ること。剃髪ていはつ落飾
[類語]落飾出家僧侶坊主坊さん御坊お寺様僧家沙門桑門法師比丘乞士

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精選版 日本国語大辞典 「落髪」の意味・読み・例文・類語

らく‐はつ【落髪】

  1. 〘 名詞 〙 髪の毛をそり落として仏門にはいること。落飾。剃髪(ていはつ)
    1. [初出の実例]「太上皇落髪入道、権大僧都益信、奉三帰十善戒」(出典日本紀略‐昌泰二年(899)一〇月二四日)
    2. [その他の文献]〔五代史‐張策〕

おち‐がみ【落髪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おちかみ」とも ) 抜け落ちた頭髪。落ち毛。抜け毛。落ち。
    1. [初出の実例]「朝な朝な梳(けづ)れば積るおちがみの乱れて物を思ふ頃かな〈紀貫之〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋一・六六九)

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普及版 字通 「落髪」の読み・字形・画数・意味

【落髪】らくはつ

尼僧となる。〔洛陽伽藍記、一、瑶光寺〕尼五百餘、綺(きそ)(窓)亘(れんこう)す。~椒(せうばう)嬪(ひんぎよ)、學、掖(えきてい)の美人、竝びに其の中に在り。亦た名族の處女り。性、場を愛し、髮して親を辭し、此の寺に來儀す。~投心入正、一乘に歸す。

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