葉隙(読み)ようげき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「葉隙」の意味・わかりやすい解説

葉隙
ようげき

茎の中心柱から葉跡が分かれるとき、節の維管束環に生じる柔組織のすきまをいい、この部分だけ髄と皮層組織が連続する。葉隙は植物分類群により異なり、一隙型、三隙型のほか、4個以上のすきまを生じる多隙型などがある。

[杉山明子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の葉隙の言及

【葉】より

…茎から離れて葉柄へ入っていく維管束を葉跡leaf traceという。茎の維管束から葉跡が分出するとき,茎の維管束にできる間隙を葉隙leaf gapというが,原生中心柱の場合,葉隙はつくられない。葉跡は1本だけの場合もあるが,一つの葉柄に複数の葉跡が入るのがふつうで,その数は種によって一定していることと,不定のことがある。…

※「葉隙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android