精選版 日本国語大辞典 「蓑」の意味・読み・例文・類語
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日本古来の外被の一種。防雨、防雪、防寒、日よけ、運搬の際の背中当てなど、その利用範囲は広い。藁(わら)、菅(すげ)、茅(かや)、科(しな)(シナノキ)、かじ(カジノキ)、しゅろ、そのほか手近にある材料を用いてつくる自家製品である。形としては、東北地方の背中を覆う「ケラ」がもっとも古く、『信貴山縁起(しぎさんえんぎ)』に、そのおもかげを察することができる。これを東北地方では背蓑ともいう。漁村では、多く腰から下に巻く腰蓑は、水を防ぐためのものであり、肩や背を覆う肩蓑、丸く編んだ丸蓑、帽子付きの蓑帽子、背蓑と腰蓑を継いでつくった胴蓑は猿蓑とよぶ地方もある。元来、蓑作りは男の仕事で、東北では若者が嫁を迎えるときの贈り物として、首回りの部分を色糸で矢羽根や吉祥文字を編み込んだものをつくり、嫁からは花婿に、こぎん、菱刺(ひしざし)などの仕事着を贈る地方もある。16世紀、南蛮文化の到来によって、羅紗(らしゃ)製の合羽(かっぱ)が伝えられ、蓑は農山漁村の民具となり、昭和初期まで用いられた。
[遠藤 武]
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…雨降りの外出や労働のさい身に着ける外衣,かぶりもの,履物などの総称。蓑,合羽,笠,傘,レインコート,帽子,足駄(高下駄),雨靴などがある。わら,スゲ,海藻などの植物,防水加工を施した紙や布,ゴム,ナイロンなど撥水性のある素材で作られる。…
※「蓑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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