蔵版(読み)ゾウハン

デジタル大辞泉 「蔵版」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐はん〔ザウ‐〕【蔵版/蔵板】

版木紙型を所蔵していること。また、それで印刷した書物

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精選版 日本国語大辞典 「蔵版」の意味・読み・例文・類語

ぞう‐はんザウ‥【蔵版・蔵板】

  1. 〘 名詞 〙 書物の版木(はんぎ)や紙型を所蔵していること。また、それで刷った本。
    1. [初出の実例]「一両年の中に右の御本を、御蔵板あるべき」(出典:随筆・槐記‐享保一一年(1726)一二月五日)
    2. 「蔵版は永代著述家の私有と為す可きや、又は其年期を限る可きや」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外)

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