薄地(読み)ウスジ

デジタル大辞泉 「薄地」の意味・読み・例文・類語

うす‐じ〔‐ヂ〕【薄地】

織物などの薄いもの。⇔厚地
[類語]薄い希薄薄っぺら薄べったい薄めうっすら薄手薄口

はく‐じ〔‐ヂ〕【薄地】

仏語。無知・凡庸な人間境界凡夫の境界。また、修行により煩悩が薄くなった位。

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精選版 日本国語大辞典 「薄地」の意味・読み・例文・類語

はく‐じ‥ヂ【薄地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「はくち」とも )
  2. 不毛の土地。やせた土地。迫地。
    1. [初出の実例]「当社領内彼両村、本依薄地、暫可五束代由」(出典吉田神社文書‐建長二年(1250)七月・小槻淳方下文写)
  3. 仏語。
    1. (イ) 凡夫の境界をいう。無知・凡庸なこと。白地薄知
      1. [初出の実例]「但凡夫薄地、是非にまどへるが故に猶心ざしを恣にせず」(出典:平家物語(13C前)三)
    2. (ロ) 修行により、煩悩の薄くなった位をいう。

うす‐じ‥ヂ【薄地】

  1. 〘 名詞 〙 布地金属、紙張りなどの厚さがうすいもの。うすで。
    1. [初出の実例]「うすちの御あふき十ほん」(出典:御湯殿上日記‐永祿三年(1560)六月五日)

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普及版 字通 「薄地」の読み・字形・画数・意味

【薄地】はくち

やせ地。

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