薩南諸島(読み)さつなんしょとう

精選版 日本国語大辞典 「薩南諸島」の意味・読み・例文・類語

さつなん‐しょとう ‥ショタウ【薩南諸島】

九州本島南部と沖縄諸島の間に弧状に連なる列島南西諸島の北半部で、大隅諸島・吐噶喇(とから)列島・奄美諸島に分かれる。口之島(くちのしま)草垣群島宇治群島を含むこともある。

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デジタル大辞泉 「薩南諸島」の意味・読み・例文・類語

さつなん‐しょとう〔‐シヨタウ〕【薩南諸島】

鹿児島県南部の諸島南西諸島の北半部をなす。大隅おおすみ諸島吐噶喇とから諸島奄美あまみ群島総称

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百科事典マイペディア 「薩南諸島」の意味・わかりやすい解説

薩南諸島【さつなんしょとう】

大隅半島の南海上の種子島から南西方向に延び,与論(よろん)島に至る約500kmにわたる島嶼(とうしょ)群をいい,南西(なんせい)諸島の北半部にあたる。北から大隅諸島吐【か】喇(とから)列島奄美諸島(2010年3月より奄美群島)に分けられる。東シナ海から太平洋に向かって3列の地体構造がみられ,最も西側の海底地質大陸棚を広くおおう第四紀堆積物があり,同地域に口之三島(くちのみしま)(現鹿児島県三島村)から続く火山島列がある。やや東にずれて古生代〜古第三紀にかけての古期岩類におおわれた部分が現れ,屋久島奄美大島徳之島から与論島へ続く。さらにその東には新第三紀系の堆積物地帯があり,喜界(きかい)島がその位置にあたる。気候は温暖かつ海洋の影響が強く,これは生物相にも反映し,亜熱帯性植物や本土ではみられない多くの動物が生息する。
→関連項目鹿児島[県]長崎鼻

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改訂新版 世界大百科事典 「薩南諸島」の意味・わかりやすい解説

薩南諸島 (さつなんしょとう)

鹿児島県大隅半島の南から台湾に連なる南西諸島のうち,北半の鹿児島県に属する部分をいう。沖縄諸島とともに太平洋と東シナ海を分けている。地質・地形的にみると外・中・内の3列に分かれ,外列(太平洋側)は種子島,喜界島などの新期岩石よりなる低平な島である。中央列は屋久島,奄美(あまみ)大島(大島),徳之島などの古期岩石よりなる高峻な島であるが,南の沖永良部(おきのえらぶ)島,与論島は類似の成因でも低平である。内列は北部の黒島硫黄島,竹島の3島と南の吐噶喇(とから)列島であるが,屋久島の西方にある口永良部島とともに火山島である。北部の種子島,屋久島は口永良部とともに熊毛郡に属し,大隅諸島ともいう。黒島,硫黄島,竹島の3島は第2次大戦前は吐噶喇列島とともに十島(じつとう)村を形成していたが,戦後北緯30°以南の吐噶喇列島はアメリカの軍政下に入った。1952年の日本復帰後,3島は三島村,吐噶喇列島は十島(としま)村となった。奄美大島,徳之島,沖永良部島,与論島などを総称して奄美諸島といい,大島郡に属する。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「薩南諸島」の意味・わかりやすい解説

薩南諸島
さつなんしょとう

鹿児島県大隅(おおすみ)半島の南海上、北緯30度50分付近から、南南西に向かい約500キロメートル、北緯27度付近の与論島(よろんじま)まで、大小約30の島嶼(とうしょ)群が並ぶが、これらを総称したもの。ここからさらに南西に延びる琉球諸島(りゅうきゅうしょとう)とあわせた南西諸島の北半部を占める。薩南諸島はまた北部より大隅諸島、吐噶喇(とから)列島、奄美諸島(あまみしょとう)とよばれる3グループに分けられる。大隅諸島のおもな島には屋久(やく)島、種子島(たねがしま)、口永良部(くちのえらぶ)島などがあり、奄美諸島には奄美大島、喜界(きかい)島、加計呂麻(かけろま)島、徳之島、沖永良部(おきのえらぶ)島、与論島などがある。これらの島々は奄美、西之表(にしのおもて)の2市をはじめ12町4村に属する。総面積は約2352平方キロメートル。各島の位置する緯度や周辺海域の状況により、地形や植生はたいへん多様である。「道の島」とよばれ、過去長い間南方や大陸からの文化の進入経路にもなっていたため、個々の島嶼にはもとより、本土とも異なった風習、言語などを残存させている。第二次世界大戦後の一時期、北緯30度以南の島々がアメリカの軍政下に置かれた(1952年(昭和27)まで吐噶喇列島、1953年まで奄美大島)。おもな島々へは鹿児島から毎日大型定期船や航空機の便がある。

[塚田公彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薩南諸島」の意味・わかりやすい解説

薩南諸島
さつなんしょとう

九州の南方海上に位置する南西諸島のうち,北半部に属する大隅諸島吐噶喇列島奄美群島などの総称。地質構造上は太平洋側(東側)から,古第三紀層褶曲帯(種子島,喜界島など),古生層および中生層褶曲帯(屋久島,奄美大島,沖永良部島,与論島など),火山帯(硫黄島,黒島,吐噶喇列島など)に大別される。気候,植生は九州とはかなり異なり,亜熱帯海洋性の特徴をもつ。産業はサトウキビ,パイナップルなどを中心とした亜熱帯農業が盛ん。

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