薫修(読み)クンジュ

デジタル大辞泉 「薫修」の意味・読み・例文・類語

くん‐じゅ【薫修】

仏語。香の薫りが衣服に染みつくように、習慣として修行を繰り返すこと。また、習慣となった修行。転じて、仏道修行のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「薫修」の意味・読み・例文・類語

くん‐じゅ【薫修・薫習】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くんじゅう」とも。[梵語] vāsanā pravṛtti などの訳語。熏とも訳す ) 仏語。香気が衣服に移りしみこんで、ついにはその衣服自身が香気を出すに至るように、体や言葉、心のはたらきが心に残す影響作用をいう。転じて、仏道修行。善行を積むこと、また、その結果の意にも用いられる。
    1. [初出の実例]「何況転々随喜之功徳。漸漸廻向之薫修乎」(出典:本朝文粋(1060頃)一〇・一称南無仏詩序〈慶滋保胤〉)
    2. [その他の文献]〔観無量寿経〕

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普及版 字通 「薫修」の読み・字形・画数・意味

【薫修】くんしゆう

熏修

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