薫風(読み)クンプウ

デジタル大辞泉 「薫風」の意味・読み・例文・類語

くん‐ぷう【薫風】

初夏新緑の間を吹いてくる快い風。 夏》「―やいと大いなる岩一つ/万太郎
[類語]春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

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精選版 日本国語大辞典 「薫風」の意味・読み・例文・類語

くん‐ぷう【薫風】

〘名〙 初夏、草木の緑をとおして吹いてくる快い風。南風。《季・夏》
懐風藻(751)春日巨勢多益須〉「薫風入琴台、蓂日照歌筵」 〔呂氏春秋‐有始〕

かおる【薫】 風(かぜ)

(「薫風(くんぷう)」を訓読した語) 青葉の中を吹きわたって、緑のかおりを運ぶような風。《季・夏》
※俳諧・荒小田(1701)夏「砥波山やどこをどうともかほる風〈惟然〉」

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普及版 字通 「薫風」の読み・字形・画数・意味

【薫風】くんぷう

初夏の東南の風。唐・白居易〔首夏南池独酌〕詩 風南より至り 我が池上の林を吹く

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