出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
…寛永年間(1624‐44)に六条三筋町から移転した遊郭島原も堀と塀で囲まれ,大門を開けていた。近世城下町の堀には,城郭をめぐる内堀,城下町を部分的に取り込んだ外堀,あるいはその中間にあたる中堀があり,その形状によって,長方形の箱堀,断面が逆台形状の薬研堀(やげんぼり),片方が垂直で片方が傾斜する片薬研堀などがある。中世,山城の空堀では,岸の傾斜の方式に毛抜き,堀込み,猿すべり,駒返しなどがあったという。…
…〈くすりおろし〉ともいう。おもに漢方の製薬に用いる鉄製の道具。漢方では,薬を細かくし煎じて飲むために,細長い舟形で中が断面V字形にくぼんだやげんと,やげん車といって鉄の車輪状の円盤に木の棒をさしたものとを使って薬種を押しくだいた。やげんはその形から,臼と同様に,女陰の象徴ともみられた。また金石類に文字などをV字形に彫り込むことをやげん彫,V字形に掘った底のせまい堀をやげん堀というが,それだけこの道具がなじみ深いものであったことを示している。…
※「薬研堀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
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