藤蔭静枝(読み)ふじかげしずえ

百科事典マイペディア 「藤蔭静枝」の意味・わかりやすい解説

藤蔭静枝【ふじかげしずえ】

日本舞踊家。本名内田八重。初め藤間静枝を名のり,1917年藤蔭(とういん)会を結成坪内逍遥の《新楽劇論》にはじまる新舞踊の道を開いた。1931年藤蔭流を創立家元となり藤蔭と改姓。1957年門下に2世静枝を譲って静樹を名のり,宗家となった。代表作《思凡》《歯車》《トーランドット姫》《白狐の湯》。

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世界大百科事典(旧版)内の藤蔭静枝の言及

【藤蔭静樹】より

…29年パリ公演を行う。31年藤間流の芸名を返上して藤蔭流を創立し,家元藤蔭静枝を名のる。57年門弟の美代枝に2世静枝を譲り,宗家静樹を名のったが,のち2世とは不和になった。…

※「藤蔭静枝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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