藤裏葉(読み)フジノウラバ

デジタル大辞泉 「藤裏葉」の意味・読み・例文・類語

ふじのうらば〔ふぢのうらば〕【藤裏葉】

源氏物語第33巻の巻名。光源氏39歳。夕霧雲井のかりが結ばれ、明石姫君明石の中宮)の入内じゅだいによって紫の上明石の上が和解し、源氏は准太上天皇となることなどを描く。

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精選版 日本国語大辞典 「藤裏葉」の意味・読み・例文・類語

ふじのうらばふぢのうらば【藤裏葉】

  1. 「源氏物語」第三三帖の名。光源氏三九歳の三月から一〇月まで。夕霧と雲居雁はめでたく結ばれ、明石姫君は東宮女御に、源氏は準太上天皇になり、六条院では冷泉帝と朱雀院を迎えて盛大な紅葉賀が行なわれるなど、源氏が栄華絶頂をきわめたさまを述べる。第一部の最後を飾る巻。

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