蘇毗(読み)そび(英語表記)Su-pi; Su-p`i

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蘇毗」の意味・わかりやすい解説

蘇毗
そび
Su-pi; Su-p`i

揚子江上流の犁牛河 (金沙江 Bri chu) の西側,鶻莽きょう (こつもうきょう) 以東に位置し,チベット北部を占めた国。カロシュティ文書に現れるスウピャ Supiyaと同一視される。吐蕃王国の成立後に併合され,軍制区画の「支部第三翼」を構成した。これをチベット語では略して「スムパの翼」 gSum pa'i ruと称したので,「孫波」とも呼ばれたと伝えられる。さらにこれが金沙江より東に住むスムパ族 Sum paと混同された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android