デジタル大辞泉 「蚕」の意味・読み・例文・類語
さん【蚕〔蠶〕】[漢字項目]
[学習漢字]6年
〈サン〉カイコガの幼虫。「蚕糸・蚕食/
〈かいこ〉「蚕蛾・蚕棚」
〈こ(ご)〉「[難読]
〈サン〉カイコガの幼虫。「蚕糸・蚕食/
〈かいこ〉「蚕蛾・蚕棚」
〈こ(ご)〉「古くは単に「こ(蚕)」で、「万葉‐二四九五」に「たらつねの母が養子(かふこの)まよごもりこもれる妹を見むよしもがも」とあり、「日本書紀‐神代上」の「養蚕」に「こかひ」の古訓がある。「かいこ」の語形は、書紀の古訓に見えるが、一般化したのは中古以降と思われる。
蚕は、古く一音節語「こ」であった。「万葉」には「かふこ(飼ふ蚕)」が三例見られ、これが中古の「かひこ」を経て現代の「かいこ」となる。また、「万葉」には「くはこ(桑蚕)」が一例見られる。このように、「かふ」や「くは」を伴って表現されるのは、籠・子・粉・海鼠などの同音異義語との混同を回避しようとしたためといわれる。



に作り、
(さん)声。〔説文〕十三下に「絲を任(は)く蟲なり」(段注本)とあり、〔玉
〕に「絲を吐く
なり」とする。卜文に、桑の葉の上に蚕形の虫を加えている字があり、また「
示」を祀ることをしるすものもあって、すでに養蚕が行われていた。
は象形的にかかれているので、その字形によって当時の品種を定めることもできるという。〔礼記、祭義〕に王后親蚕の儀礼がしるされており、また〔後漢書、礼儀志上〕には、「先
」を小牢を以て祀ることがみえる。絹は中国の特産として輸出され、のち陶器とともに、西方への交易路を開いた。いま常用字として用いる蚕は、もと、みみずをいう字である。
字鏡〕
久礼乃弥々受(くれのみみず) 〔和名抄〕
加比古(かひこ)、一に、古賀比須(こかひす)と訓む 〔名義抄〕
カヒコ・コガヒス
▶・蚕市▶・蚕子▶・蚕矢▶・蚕糸▶・蚕紙▶・蚕滓▶・蚕事▶・蚕児▶・蚕室▶・蚕種▶・蚕女▶・蚕妾▶・蚕食▶・蚕織▶・蚕穡▶・蚕
▶・蚕神▶・蚕蛻▶・蚕績▶・蚕叢▶・蚕桑▶・蚕
▶・蚕
▶・蚕豆▶・蚕
▶・蚕箔▶・蚕簿▶・蚕婦▶・蚕母▶・蚕忙▶・蚕房▶・蚕眠▶・蚕命▶・蚕綿▶・蚕蛹▶・蚕卵▶・蚕連▶
蚕・夏蚕・勧蚕・玉蚕・金蚕・繭蚕・原蚕・耕蚕・再蚕・柞蚕・秋蚕・春蚕・助蚕・神蚕・新蚕・親蚕・績蚕・先蚕・桑蚕・掃蚕・
蚕・天蚕・田蚕・農蚕・晩蚕・野蚕・養蚕・老蚕出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...