螟蛉(読み)メイレイ

デジタル大辞泉 「螟蛉」の意味・読み・例文・類語

めい‐れい【××蛉】

青虫あおむし」に同じ。
ジガバチ青虫を養い育てて自分の子とするという故事から》養子のこと。
「一族某の子を―として」〈読・唐錦・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「螟蛉」の意味・読み・例文・類語

めい‐れい【螟蛉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あおむし(青虫)
    1. [初出の実例]「螟蛉 メイレイ アヲムシ」(出典:色葉字類抄(1177‐81))
    2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・小宛〕
  3. ( 似我蜂(じがばち)が螟蛉の子を取って負い、七日間で化して自分の子とするという「詩経」の故事から ) 養子をいう。螟蛉子
    1. [初出の実例]「一族某の子を螟蛉(メイレイ)(〈左注〉ヤウシ)として」(出典読本・唐錦(1780)三)
    2. [その他の文献]〔燕子箋‐招婚〕

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普及版 字通 「螟蛉」の読み・字形・画数・意味

【螟蛉】めいれい

くわむし。じがばちがこれで幼虫をそだてる。〔詩、小雅小宛〕螟蛉、子り (くわら)(じがばち)之れをふ 爾(なんぢ)の子に誨して 式(もつ)て(よ)く之れを似(つ)がしめよ

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