血綿(読み)チワタ

デジタル大辞泉 「血綿」の意味・読み・例文・類語

ち‐わた【血綿】

芝居小道具の一。傷口から血が出たように見せるために使う赤く染めた綿。

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精選版 日本国語大辞典 「血綿」の意味・読み・例文・類語

ち‐わた【血綿】

  1. 〘 名詞 〙 血に染まった綿。特に、歌舞伎の小道具の一つとして、傷口から出る血のように見せる赤く染めた綿。
    1. [初出の実例]「鎗が来たなと思ったら、貴郎の横腹の処に無暗に探ると珠が有りますから其奴(そいつ)を指で破ると、中から血綿(チワタ)と云ふ物が出る処へ」(出典落語素人芝居(1892)〈禽語楼小さん〉)

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