血色素尿(読み)ケッシキソニョウ

デジタル大辞泉 「血色素尿」の意味・読み・例文・類語

けっしきそ‐にょう〔‐ネウ〕【血色素尿】

血色素のまじった尿。赤血球が大量に破壊されて遊離した血色素が排出されたもので、赤褐色ないし暗褐色を呈する。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「血色素尿」の意味・読み・例文・類語

けっしきそ‐にょう‥ネウ【血色素尿】

  1. 〘 名詞 〙 溶解した血色素(ヘモグロビン)を含む尿。中毒伝染病、輸血後などにおこる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「血色素尿」の意味・わかりやすい解説

血色素尿
けっしきそにょう

尿中に血色素が混じったもので、外見は透明で濃赤色ないし黒赤色(コーヒー様、ぶどう酒様)を示す。血液反応は陽性。これは、血液毒あるいはその他の原因で、赤血球が一度に大量に崩壊溶血)するため、赤血球中の血色素が血流中に増加して、脾臓(ひぞう)などで処理できない分が腎臓(じんぞう)から排出されることによる。血尿は赤血球が尿に混じるため、尿が赤く濁るが、血色素尿では透明で、赤血球はみられない。

[伊藤健次郎]

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栄養・生化学辞典 「血色素尿」の解説

血色素尿

 尿へヘモグロビンが排泄される症状

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