血迷う(読み)チマヨウ

デジタル大辞泉 「血迷う」の意味・読み・例文・類語

ち‐まよ・う〔‐まよふ〕【血迷う】

[動ワ五(ハ四)]のぼせ上がって正常な判断力を失う。逆上して理性を失う。「何を―・ったのか、変なことを言いだした」
[類語]のぼせる興奮激昂逆上激する上気熱狂熱中高揚感奮激発エキサイトフィーバー(―する)高ぶるかっとなるいきり立つはやり立つわくわくするぞくぞくするどきどきするのぼせ上がる血走る喧嘩早い喧嘩っぱや癇癪かんしゃく癇癖癇性ヒステリック虫気怒り腹立ち憤り怒気瞋恚しんい憤怒ふんど・ふんぬ憤懣ふんまん鬱憤うっぷん義憤痛憤悲憤憤激憤慨ふんがい立腹激怒逆鱗げきりん憤ろしい腹立たしい業腹ちゅうっ腹やけっ腹悲憤慷慨短気気短短慮せっかち性急気早気が短い気忙しい直情径行怒りっぽい切れる瞬間湯沸かし器

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精選版 日本国語大辞典 「血迷う」の意味・読み・例文・類語

ち‐まよ・う‥まよふ【血迷】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙 感情が激して精神が乱れる。逆上して理性を失う。のぼせあがる。ちまどう。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「一度切たる景清がよみがへるべきやうもなし。それは定めてちまよふて何がな見つらん」(出典:浄瑠璃・出世景清(1685)五)

ち‐まど・う‥まどふ【血迷】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙ちまよう(血迷)
    1. [初出の実例]「グソクヲ キ トウザイニ ハシリ chimadô(チマドウ)テ ゴザッタ」(出典:天草本平家(1592)三)

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