衛星測位システム(読み)エイセイソクイシステム

デジタル大辞泉 「衛星測位システム」の意味・読み・例文・類語

えいせいそくい‐システム〔ヱイセイソクヰ‐〕【衛星測位システム】

複数の測位衛星から時刻情報つきの信号を受信し、地上での現在位置を計測するシステムの総称。全地球を対象とする米国GPS、ロシアのGLONASSグロナスEUガリレオ、中国の北斗のほか、特定地域向けの日本のみちびき、インドのNavICナブアイシーが知られる。航空機・船舶測位や自動車のカーナビゲーションシステム携帯電話スマートホン、腕時計などに搭載される。測位衛星システム衛星航法システム全地球航法衛星システムGNSS(global navigation satellite system)。
[補説]日本では初期からGPSを利用していたため、衛星測位システムをさしてGPSとよぶことも多い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「衛星測位システム」の解説

衛星測位システム

人工衛星電波で送る位置と時刻の情報を利用し、地上の受信機が現在位置を計測する仕組み。米国のGPSは地球全体をカバーするように衛星が周回しているが、準天頂衛星「みちびき」は日本を中心としたアジア・オセアニア地域での利用に特化。高度約3万2千~4万キロの楕円だえん軌道を周回し、日本からオーストラリアにかけて上空で8の字を描くように飛んでいる。常に日本の真上を飛ぶ配置にできれば、高い建物や山に信号を遮られず、高精度で測位できる。

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