県の東部に位置する。市域は東を
縄文時代遺跡は箱根側と愛鷹側合せて三〇ヵ所余りが確認されているが、それぞれ規模も小さく、際だったものはみられない。そのなかで愛鷹山麓側の遺跡から、県内では稀少遺物とされる土偶をはじめ、翡翠のペンダント、手焙形土器、七〇センチにも達する大型土器などが発見されている。とくに大型の土器の中に翡翠の玉が入れられていたようで、願事を託したり、あるいは悪霊からムラを護るために翡翠を土器に封じ込めたとも考えられている。こうした祭祀・信仰にかかわると思える遺跡の存在が市域の縄文時代を特徴付けていると考えられる。ところで黄瀬川の川筋は一万年ほど以前に富士山の溶岩流が流れた跡であり、弥生時代の初期には富士山の噴出物などによる泥流の流れ込んだところでもある。おそらくそれが理由の一つとなって、この地域には弥生時代の遺跡が残されることはきわめて少なかったと考えられる。またそのこととかかわると思えるが、古墳の造られることもきわめてまれであった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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