褒貶(読み)ホウヘン

デジタル大辞泉 「褒貶」の意味・読み・例文・類語

ほう‐へん【褒×貶】

[名](スル)ほめることとけなすこと。事のよしあしを言うこと。「毀誉きよ褒貶
しきりに雷同して―すべし」〈逍遥・批評の標準

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精選版 日本国語大辞典 「褒貶」の意味・読み・例文・類語

ほう‐へん【褒貶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほうべん」とも )
  2. ほめることとけなすこと。事のよしあしをいうこと。毀誉
    1. [初出の実例]「従此以来、雖復平説無相同修、或明中道而褒貶、猶明三因別果之相育物機」(出典法華義疏(7C前)一)
    2. 「一字の褒貶(ホウベン)は、はるあきの文ののりなり」(出典:評判記野郎虫(1660)山本琴之介)
    3. [その他の文献]〔杜預‐春秋左氏伝序〕
  3. 特に、和歌のよしあしを互いに論じあうこと。批評すること。
    1. [初出の実例]「褒貶の輩は其数いくばくにあらず」(出典:輔親集(1038頃))

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普及版 字通 「褒貶」の読み・字形・画数・意味

【褒貶】ほう(はう)へん

ほめることと、けなすこと。毀誉。晋・杜預〔春秋左氏伝の序〕其の顯闡幽(せんいう)、義を裁するは、皆例に據(よ)りて義を發し、行事を指して以て襃貶を正す。

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