精選版 日本国語大辞典 「襲名」の意味・読み・例文・類語
しゅう‐めい シフ‥【襲名】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
古典芸能や伝統的な特殊技術を要する職業で、先祖、父兄、師匠その他先人の名跡を継ぐこと。能、狂言、歌舞伎(かぶき)、人形浄瑠璃(じょうるり)、邦楽、邦舞、落語、講談などの芸能や、刀鍛冶(かじ)、陶工、細工師などの世界でも行われる。名と家を重んじ、技芸の伝承を神格化する日本人の国民性を表し、古来の家父長的な家族制度や、それに関連して成立した家元制度などとも深い関係をもつ。芸能の世界では、当人に責任をもたせ発奮させる目的のための襲名が多く、直接に技芸を伝承されていない故名人の名を復活して継いだり、他家の名前養子になってその家の芸名を継ぐこともある。もっとも大掛りなのは歌舞伎俳優の名家の襲名で、興行者の商業政策にも影響され、とくに重々しく儀式的に扱い、華やかに披露興行を催し、その公演では披露のための「口上(こうじょう)」を設け、当人は大役を勤める。興行に先だっても、各方面への配り物と挨拶(あいさつ)とか、父祖・先代たちの墓前への報告など、いろいろの行事を行う。
[松井俊諭]
(山本健一 演劇評論家 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…芸名は幼名にはじまり,あたかも出世魚のごとく一定の段階を踏んで次々と改められていく例が多い。そのほとんどの名前(名跡(みようせき))は世襲で,実子,養子,兄弟,実力のある高弟などによって襲名される。役者は年齢的にも,芸の実力や人気の面でも成長したと認められたとき,あるいは父の急死によって後継者の成長が待望されるときなどに,一段上の芸名をつぐ。…
…名広目,名披露目とも書き,名前を世間に広めることをいうが,とくに芸人・芸妓の改名や襲名また商人の新規開業や祖名襲名にあたり,芸名や屋号などを広く喧伝させるため関係者を集め宴を催したり挨拶回りを行ったりすることを指す。芸妓の新造出しや店出しには姉芸者や芸者の三味線などをもって歩く箱屋が付き添い,出入りの茶屋や芸者屋に挨拶回りをし,名刺代りと称して名入りの手拭などを配った。…
※「襲名」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
[1864~1915]ドイツの精神医学者。クレペリンのもとで研究に従事。1906年、記憶障害に始まって認知機能が急速に低下し、発症から約10年で死亡に至った50代女性患者の症例を報告。クレペリンによっ...
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新