西日(読み)ニシビ

デジタル大辞泉 「西日」の意味・読み・例文・類語

にし‐び【西日】

西に傾いた太陽。また、その日ざし。遅い午後の日ざし。 夏》「―照りいのち無惨にありにけり/秀野」
[類語]夕日入り日落日落陽斜陽夕影残光夕映え夕日影残照残映夕焼け朝日

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精選版 日本国語大辞典 「西日」の意味・読み・例文・類語

せい‐じつ【西日】

  1. 〘 名詞 〙 西に傾いた太陽。また、その光。夕日。にしび。
    1. [初出の実例]「常念西日影斜、付後事於吾子」(出典本朝文粋(1060頃)一四・為亡息澄明四十九日願文〈大江朝綱〉)
    2. [その他の文献]〔何遜‐哭呉興柳惲詩〕

にし‐び【西日】

  1. 〘 名詞 〙 西に傾いた太陽。また、その光。夕方に近づいてさし込む日ざし。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「にしひになるほど、蝉の声なども、いと苦しげに聞こゆれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)常夏)

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