精選版 日本国語大辞典 「西部戦線異状なし」の意味・読み・例文・類語
せいぶせんせんいじょうなし ‥イジャウなし【西部戦線異状なし】
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ドイツの作家レマルクの長編小説。1929年刊。主人公の学徒志願兵パウルは第一次世界大戦に参加した作者の分身で、この兵隊の戦争体験を通して戦争の無意味さ、空しさを追求する。荒涼たる前線では福音(ふくいん)や輪廻(りんね)の教えも別人生のことばにすぎず、哲学など無用の学でしかない。一兵卒にとっては、祖国という名称はひとかけらの価値もない。偶然に支配される人間の生のもろさはパウルの戦死で明瞭(めいりょう)に示されるが、それも一片の「異状なし」の報告で終わる。戦場では人間の生死が一枚の紙切れで始末される。前線では兵卒同士の戦友愛、連帯感の美しい心情が生まれるが、それが戦争美化にはつながらない。この作品は、戦争告発の書として29か国語に訳されるベストセラーとなり、翌1930年アメリカで映画化(ルイス・マイルストーン監督)された。また、ナチスの時代には焚書(ふんしょ)に付されている。
[古賀保夫]
『秦豊吉訳『西部戦線異状なし』(新潮文庫)』
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