見目(読み)ミメ

デジタル大辞泉 「見目」の意味・読み・例文・類語

み‐め【見目/眉目】

顔立ち容貌ようぼう
見た感じ
さぎはいと―も見苦し」〈・四一〉
面目ほまれ
「いかに若いとて二人の子の親。結構なばかり―ではない」〈浄・天の網島
[類語]容姿見目形風貌姿形ルックス格好

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「見目」の意味・読み・例文・類語

みる【見】 目(め)

  1. 物を見ている目。また、見ること。会うこと。
    1. [初出の実例]「みるめに飽くは、まさなき事ぞよ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
  2. 見た様子。見た感じ。容姿。
    1. [初出の実例]「みるめは、人よりけに若く、をかしげにて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
  3. 他人の、それを見る目・視線。はため。また、他人の、それに対する考え・思惑(おもわく)
    1. [初出の実例]「里人の見流目(みルめ)恥づかし左夫流児(さぶるこ)にさどはす君が宮出後風(しりぶり)」(出典万葉集(8C後)一八・四一〇八)
  4. 物事良否優劣などを見分ける力。「人を見る目がある」

見目の補助注記

和歌では「海松布(みるめ)」とかけて用いられることが多い。「古今‐恋二」の「しきたへの枕の下に海はあれど人を見るめはおひずぞありける〈紀友則〉」など。→海松布(みるめ)


み‐め【見目・眉目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目に見える有様見た目外見
    1. [初出の実例]「ただいまのみめよりも、かくぐしたるざえに、かたち・心などもすぐれば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)
  3. かたち。顔だち。容貌。容姿。
    1. [初出の実例]「法師などの〈略〉経たふとくよみ、みめきよげなるにつけても」(出典:枕草子(10C終)一八六)
  4. ほまれ。名誉。面目。また、みえ
    1. [初出の実例]「物いふたびに非をあらはし、情しらぬをみめにして、人をあやまち、身をそこなひ」(出典:盲安杖(1619))

みる‐め【見目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 「みるめかぐはな(見目嗅鼻)」のうち、男の方の称。
    1. [初出の実例]「みるめとうせん御まへにめされ」(出典:説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)一〇)
  3. みる(見)目

みた‐め【見目】

  1. 〘 連語 〙み(見)た目

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