角す(読み)カクス

デジタル大辞泉 「角す」の意味・読み・例文・類語

かく・す【角す】

[動サ変]
比べる。
「彼は少年なり、いづくんぞ能く我輩に―・せんや」〈織田訳・花柳春話
競う。争う。
けだし我と力を―・するものは」〈中村訳・西国立志編

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「角す」の意味・読み・例文・類語

かく‐・す【角】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. くらべる。較す。
    1. [初出の実例]「皆大国の美観なれども、其力量を角せば、遂に一頭地を出すべし」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
  3. 優劣をきそう。あらそう。較す。
    1. [初出の実例]「蓋し我と力を角(〈注〉アラソフ)するものは、我精神を強し、我練熟を助くるものなり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android