言の葉(読み)コトノハ

デジタル大辞泉 「言の葉」の意味・読み・例文・類語

こと‐の‐は【言の葉】

ことば。言語
「まことかと聞きて見つれば―を飾れる玉の枝にぞありける」〈竹取
歌。和歌
やまとうたは、人の心をたねとして、よろづの―とぞなれりける」〈古今仮名序
[類語]言葉言辞言語

こと‐の‐へ【言の葉】

ことのは」の上代東国方言。言葉。人のうわさ
「うつせみの八十やそ―は繁くとも争ひかねてことなすな」〈・三四五六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 八十

世界大百科事典(旧版)内の言の葉の言及

【ことば(言葉)】より

…またそうした自覚は,従来の音声言語に対するあらたな書記言語(文字)の普及により促されたとみられる。 〈ことば〉の語義は〈言の端〉とも〈言の葉〉とも解されるが,この語のその後の通用は,たとえば〈うた〉の世界において多少とも聖なる由緒を伴う共同体や宮廷の歌謡が世俗化,自由化され,個の抒情詩に展開してゆく過程とほぼ重なっていたようだ。10世紀初頭の《古今和歌集》仮名序には,〈やまと歌は,人の心を種として,よろづの言の葉とぞなれりける〉とあり,そこに〈言〉=〈事〉の原始的対応にかわる,〈人の心〉と〈ことば〉の対応がみいだされる。…

※「言の葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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