言付け(読み)イイツケ

デジタル大辞泉 「言付け」の意味・読み・例文・類語

いい‐つけ〔いひ‐〕【言(い)付け】

目下の者に対する命令指示。「父の言い付けで参りました」
告げ口
[類語]命令めいれい指令下命指示指図さしず号令発令沙汰さた主命君命上意達し威令厳令厳命

こと‐づけ【言付け/託け】

人に頼んで言葉を取り次いでもらうこと。また、その言葉。伝言。ことづて。「―を頼まれる」
かこつけること。口実
「つきづきしき―ども作りいでて」〈真木柱
[類語]伝言ことづてメッセージ言付ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「言付け」の意味・読み・例文・類語

こと‐づけ【言付・託】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かこつけること。こと寄せること。口実。
    1. [初出の実例]「つきづきしきことつけどもつくりいでて、父おとどなどかしこくたばかり給ひてなむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱)
  3. 他人を通じて意志用件先方に伝えること。ことづけること。また、そのことば。ことづて。伝言。寄託
    1. [初出の実例]「『職へなむ参る、ことづけやある、いつか参る』などのたまふ」(出典:枕草子(10C終)八三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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