記章(読み)きしょう

精選版 日本国語大辞典 「記章」の意味・読み・例文・類語

き‐しょう ‥シャウ【記章】

〘名〙 記念しるしとしてその事に関係した人などに与えるもの。
太政官布告第五四号‐明治八年(1875)四月一〇日「従軍記章将卒の別なく軍功有無を論ぜず」

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デジタル大辞泉 「記章」の意味・読み・例文・類語

き‐しょう〔‐シヤウ〕【記章】

記念として参加者・関係者に与えるしるし。「従軍記章
[類語]バッジ略章帽章襟章肩章勲章

き‐しょう〔‐シヤウ〕【記章/×徽章】

《「徽」は旗じるし、「章」は模様の意》職業身分所属などを示すために帽子衣服などにつけるしるし。バッジ。

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世界大百科事典 第2版 「記章」の意味・わかりやすい解説

きしょう【記章】

人間は,みずからの所属する集団シンボルをつくることをくふうしてきた。未開社会,たとえばアメリカ北西部のインディアンメラネシアの諸部族などにみられるトーテムなどはその原型であって,ヘビだの,特定のトリだのを部族の守護神かつ象徴として想定し,その象徴によって集団の統合機能をはかってきたのである。デュルケームのいう〈集団表象〉という観念も,こうしたトーテムなどをヒントにしてつくられたものとみてさしつかえない。

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