記述(読み)キジュツ

デジタル大辞泉 「記述」の意味・読み・例文・類語

き‐じゅつ【記述】

[名](スル)
文章にして書きしるすこと。また、書きしるしたもの。「見聞したことをつぶさに記述する」
description事物特質を、事実そのままに正確かつ組織的にしるしのべること。
[類語]言及論及触れる述べる論述叙述口述陳述詳述前述後述上述先述略述縷述るじゅつ屡述るじゅつ既述叙説述懐詳説詳論開陳

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精選版 日本国語大辞典 「記述」の意味・読み・例文・類語

き‐じゅつ【記述】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 文章にして書きしるすこと。しるしのべること。
    1. [初出の実例]「記述の事柄を選び、遊戯の話に雑ふるに」(出典:尋常小学読本(1887)〈文部省〉緒言)
    2. 「要は、吾妻鏡の簡明率直な記述の含蓄を知れば足りるのである」(出典:西行(1942)〈小林秀雄〉)
    3. [その他の文献]〔呉志‐薛綜伝〕
  3. ( [英語] description の訳語 ) 事物の特質を言語で客観的、組織的にしるしのべること。〔現代文化百科事典(1937)〕

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図書館情報学用語辞典 第5版 「記述」の解説

記述

『日本目録規則1987年版改訂3版』用語解説では,“個々資料について,他の資料または同一著作の他の版と同定識別するために,タイトルと責任表示に関する事項,版に関する事項など,一連の書誌的事項を組織的に構成して記録すること,または記録した一連の書誌的事項.書誌記述ともいう”と定義される.記述の目的には,先の定義中で言及されている「他の資料または同一著作の他の版との同定識別」に加えて,記述対象の内容や範囲指示,他の資料との書誌的関連の指示,および入手条件の指示などがある.『日本目録規則2018年版』において記述は各実体属性および関連を記録したデータの集合を指し,“実体について記録し識別するデータの集合”と定義されている.

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普及版 字通 「記述」の読み・字形・画数・意味

【記述】きじゆつ

書きしるす。〔三国志、呉、瑩伝〕今はを見るに、經學多しと雖も、記の才、瑩の如きは少なし。

字通「記」の項目を見る

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