訛音(読み)カオン

デジタル大辞泉 「訛音」の意味・読み・例文・類語

か‐おん〔クワ‐〕【×訛音】

なまりのある発音。なまった音声。なまり。「かえる(蛙)」を「かいる」、「すくない(少ない)」を「すけない」という類。かいん
[類語]国訛

か‐いん〔クワ‐〕【×訛音】

かおん(訛音)

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精選版 日本国語大辞典 「訛音」の意味・読み・例文・類語

か‐おんクヮ‥【訛音】

  1. 〘 名詞 〙 ことばの正しい音がくずれたもの。なまった発音。かいん。けおん
    1. [初出の実例]「我は工人のみ、方言訛音(〈注〉ナマリ)を以て談話するの外、一事をも知ることなし」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)
    2. [その他の文献]〔文心彫龍‐声律〕

か‐いんクヮ‥【訛音・訛韻ヰン】

  1. 〘 名詞 〙かおん(訛音)
    1. [初出の実例]「『信濃北安曇郡方言取調』等には寡少なれども、訛音(クヮヰン)等を蒐集せしは甚だ賀すべきなり」(出典風俗画報‐一六六号(1898)言語門)

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普及版 字通 「訛音」の読み・字形・画数・意味

【訛音】かおん

なまり。

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