証する(読み)ショウスル

デジタル大辞泉 「証する」の意味・読み・例文・類語

しょう・する【証する】

[動サ変][文]しょう・す[サ変]《「しょうずる」とも》
証拠立ててはっきりさせる。証明する。「無実を―・するに足る事実
確かであると請け合う。保証する。「生命の安全は―・しがたい」
仏の教えにより真理を体得する。悟りをひらく。
肉身三昧を―・じて、慈氏の下生を待つ」〈平家・一〇〉
[類語]証明立証実証例証論証検証挙証証言あかし裏付け裏書き裏打ち裏付ける明かす証拠立てる

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精選版 日本国語大辞典 「証する」の意味・読み・例文・類語

しょう‐・する【証】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]しょう・す 〘 他動詞 サ行変 〙 ( 「しょうずる」とも )
  2. 仏語。仏の教えによって、真理を体得する。悟りをひらく。
    1. [初出の実例]「忽に果を証して羅漢と成にけり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
  3. 事実であることを証明する。証拠だてて物事を明らかにする。
    1. [初出の実例]「亜歴西士・徳・多克未爾(アレキシス・ド・トークヴイール)履歴を引て、これを証すべし」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
  4. 保証する。請け合う。

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