詩情（読み）シジョウ

デジタル大辞泉

し‐じょう〔‐ジヤウ〕【詩情】

１ 詩にみられるような趣。詩的な情景。「詩情あふれる夏の高原」
２ 詩に表現されている気分。詩のおもしろみ。「詩情を解する」
３ 詩を作りたくなるような気持ち。「詩情をそそる」
[類語]趣おもむき・風情・気韻・風韻・幽玄・気分・興味・内容・興趣・情趣・情調・情緒・風趣・風格・余情・余韻・詩的・味わい・滋味・醍醐味だいごみ・妙味・雅味・物の哀れ・ポエジー・ポエティック・ポエトリー・ロマンチック・メルヘンチック・リリカル・センチメンタル・ファンタジック・ファンタスティック・幻想的・夢幻的・神秘的・ドリーミー・感傷的

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

し‐じょう‥ジャウ【詩情】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 詩として、あるいは詩的に表現したいという欲求。詩を作ることに対する興味。
   1. [初出の実例]「啓祥孤独迎_二献節_一、遁世詩情放隠淪」(出典：経国集（827）一三・除夜〈嵯峨天皇〉)
   2. [その他の文献]〔白居易‐雪朝乗興詩〕
3. ② 詩のもっている情趣。詩のもっている情緒的な雰囲気や気分。詩的情景。
   1. [初出の実例]「詩情禅味共清高、絶代佳名君兎毫」(出典：続狂雲詩集（1481頃）山谷像)
   2. 「若々しい詩情のありあまる情緒主義の作家として」(出典：大阪の宿（1925‐26）〈水上滝太郎〉七)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【詩情】しじよう（じやう）

詩心。詩思。唐・白居易〔雪の朝、興に乗ず～〕詩　夜、酒思を生じ　曉、詩を引く

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出典　平凡社「普及版 字通」