調べ(読み)シラベ

デジタル大辞泉 「調べ」の意味・読み・例文・類語

しらべ【調べ】

必要な情報を得るためにいろいろ調べること。調査
不都合な点がないかどうか確かめること。点検
事実を知るために問いただすこと。尋問。「警察調べを受ける」
音楽を奏すること。また、その音楽。「琵琶びわ調べ
旋律。「単調な調べ
音律を合わせ整えること。
音楽や詩歌などを通して感じられる情緒調子。「妙なる調べ
調べの緒」の略。
[類語](1調査調べる検分研究探る洗う当たる探査踏査精査詮索せんさくする探索分析鑑査監査審査審理検討吟味けみするリサーチアンケート/(4)(5調子音調音律調性音階音程・音高・トーン拍子はく律動乗りリズムテンポ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「調べ」の意味・わかりやすい解説

調べ
しらべ

日本音楽の曲名。 (1) 尺八曲。錦風流本曲。『本調子の調』あるいは『一二三 (ひふみ) ノ調』ともいう。また,普化尺八各派に『竹調べ』または『調子』という,曲の前に奏される短い前吹きがある。 (2) 能の開演前に「鏡の間」で囃子方が奏する短い曲。 (3) 歌舞伎陰囃子で,御殿武家屋敷の場面に能の四拍子で囃す曲。なお,箏曲における「段物」を「調べ物」「調べ」などともいう。

調べ
しらべ

歌論用語。和歌を吟詠した場合の声調,音調。言葉がなめらかに続く歌は調べがよい,字余りその他で吟詠しにくい歌は調べが悪いといわれる。調べを重視する傾向藤原公任 (きんとう) ,俊成,為家などの歌論書にもみえるが,これを大きく取上げたのは,香川景樹八田 (はった) 知紀ら近世歌人である。

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