精選版 日本国語大辞典 「諫鼓」の意味・読み・例文・類語
かん‐こ【諫鼓】
〘名〙
※本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉「雖下陶唐之置二諫鼓一、隆周之制中官箴上、徳政之美。不レ能レ過レ之」 〔管子‐桓公問〕
② 江戸時代、江戸の二大祭(神田祭、山王祭)の時に大伝馬町から出た山車(だし)。諫鼓鶏(かんこどり)。
※咄本・御伽噺(1773)てっぽう「江戸の山王祭に麹町から出る諫鼓(カンコ)、さし渡しが三百六十間、胴の廻りが五百四五十間」
③ 小さな太鼓の側面に風車をつけ、下部にとりつけた竹笛を吹いて回転させ、風車の一端につけた糸の先の豆が太鼓をたたくように仕組んだ玩具。諫鼓鶏(かんこどり)。

※江都二色(1773)「諫鼓(カンコ)苔深うしてとりおどろかず」
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