諸共(読み)モロトモ

デジタル大辞泉 「諸共」の意味・読み・例文・類語

もろ‐とも【諸共】

[副]行動を共にするさま。あいともに。ともども。「戦車諸共自爆する」「死なば諸共
[類語]共共共に一緒に道連れ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「諸共」の意味・読み・例文・類語

もろ‐とも【諸共】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「とも(共)」を強めた語 ) 何人かが、同時にそろって、あるいは誰か(何か)とともに同じ行動をすること。また、そのさま。
  2. (イ) 多く「もろともに」の形で副詞的に用いられる。相共に。「死なばもろとも」
    1. [初出の実例]「爾時に四天王倶共(モロトモ)に掌を合せて」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六)
  3. (ロ) 単独に、まれに「に」を伴って副詞的に用いられる。同時に出現する事柄や、動作をともにする人物を表わす句を直接受けて、それといっしょであるさまをいう。
    1. [初出の実例]「お待なさいヨ。の声もろとも。又もや袖をとりとむるを」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二)

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