講談社(読み)こうだんしゃ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「講談社」の解説

講談社
こうだんしゃ

野間清治によって1911年(明治44)11月3日に創立された出版社野間は1909年に大日本雄弁会設立し,翌年雑誌雄弁」を創刊して成功をおさめていたが,雑誌「講談倶楽部」創刊のため同社を設立。以後少年倶楽部」「面白倶楽部」「婦人倶楽部」「少女倶楽部」などの雑誌を刊行。25年(大正14)「おもしろくて,ためになる」大衆雑誌キング」の創刊を機に,大日本雄弁会と合併して大日本雄弁会講談社となった。「キング」は日本の雑誌ではじめて100万部を突破。第2次大戦後は,戦争責任を追及されて全役員が辞職するなど危機に直面したが再興し,55年講談社と改称

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「講談社」の意味・わかりやすい解説

講談社
こうだんしゃ

出版社。1909年野間清治によって創立された大日本雄弁会がその前身で,1911年講談社となり,1925年大日本雄弁会講談社に改称,1938年株式会社に改組し,1958年現社名となった。1911年『講談倶楽部』,1914年『少年倶楽部』,1920年『現代』『婦人倶楽部』と次々に雑誌を創刊して成功。特に 1924年には『キング』を創刊して,たちまち 100万部をこえる奇跡的成功を収め,大衆文化に大きな役割を果たした。雑誌『群像』『現代』などをはじめ,コミック誌から書籍まで活発な出版活動を続けている。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「講談社」の解説

講談社

正式社名「株式会社講談社」。英文社名「Kodansha Ltd.」。サービス業。明治42年(1909)「大日本雄弁会」創業。同44年(1911)「講談社」設立。大正14年(1925)「大日本雄弁会講談社」に改称。昭和13年(1938)株式会社化。同33年(1958)現在の社名に変更。本社は東京都文京区音羽。出版社。男性・女性誌、コミック誌、書籍などを刊行。「吉川英治文学賞」「江戸川乱歩賞」「講談社出版文化賞」などを催行

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