識語(読み)しきご

精選版 日本国語大辞典 「識語」の意味・読み・例文・類語

しき‐ご【識語】

〘名〙 写本刊本などで、本文のあと、または前に、その本の来歴書写年月などを記したもの。しご
※伊沢蘭軒(1916‐17)〈森鴎外〉一三一「跋の後に更に数行の識語(シキゴ)を著けて、『信恬又識』と再署してある」

し‐ご【識語】

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デジタル大辞泉 「識語」の意味・読み・例文・類語

し‐ご【識語】

しきご(識語)

しき‐ご【識語】

写本・刊本などで、本文のあと、または前に、書写・入手由来や年月などを記したもの。特に、後人の書き加えたものをいう。しご。

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世界大百科事典 第2版 「識語」の意味・わかりやすい解説

しきご【識語】

写本や刊本などで,後から余白に書き加えた語や文章のこと。その書物の入手,書写などの来歴を,普通は署名を付して,本文の後に記すことが多いが,本文の前,あるいは文中のこともある。書物の系譜・由来を知るうえの手がかりとなる。したがって,跋文(ばつぶん)や奥書(おうしよ),刊記かんき)(奥付)のように書写・開板時に記すものとは異なる。【編集部】

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普及版 字通 「識語」の読み・字形・画数・意味

【識語】しきご

奥書。

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