谷崎松子(読み)タニザキ マツコ

20世紀日本人名事典 「谷崎松子」の解説

谷崎 松子
タニザキ マツコ

昭和期の随筆家 作家・谷崎潤一郎夫人。



生年
明治36(1903)年8月24日

没年
平成3(1991)年2月1日

出生地
大阪市

旧姓(旧名)
森田

別名
前名=根津 松子(ネズ マツコ)

学歴〔年〕
大阪府立清水谷高女中退

経歴
大阪船場の木綿問屋・根津家に嫁したが離婚し、昭和10年谷崎潤一郎と結婚著書に、潤一郎との経緯を書いた「倚松庵の夢」「湘竹居追想」「十八公子家集」のほか、服飾関係の随筆などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「谷崎松子」の解説

谷崎松子 たにざき-まつこ

1903-1991 昭和時代後期の随筆家。
明治36年9月24日生まれ。昭和10年谷崎潤一郎と再婚同士で結婚。42年谷崎との出会い,恋愛,結婚,家庭生活をえがいた「倚松庵の夢」をあらわした。谷崎の「細雪(ささめゆき)」の次女モデル。平成3年2月1日死去。87歳。大阪出身。清水谷高女中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「谷崎松子」の解説

谷崎 松子 (たにざき まつこ)

生年月日:1903年9月24日
昭和時代の随筆家
1991年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の谷崎松子の言及

【細雪】より

谷崎潤一郎の長編小説。1943年(昭和18)の《中央公論》誌上に最初の2回分が掲載されたが,軍部の圧力によって中断。第2次世界大戦中の時局性と戦後の困難を越えて執筆が続けられ,戦後の46年から48年にかけて,上・中・下3巻が刊行された。作者の3人目の妻松子夫人の生家森田家をモデルにした作品といわれ,大阪船場(せんば)の旧家蒔岡(まきおか)家の4人姉妹の生活を,作者自身を思わせる主人公貞之助の視点を主として描いてゆく。…

※「谷崎松子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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