貝淵藩陣屋跡(読み)かいふちはんじんやあと

日本歴史地名大系 「貝淵藩陣屋跡」の解説

貝淵藩陣屋跡
かいふちはんじんやあと

[現在地名]木更津市貝渕

上総国望陀もうだ郡など一万石を領した林氏の陣屋の跡。林忠英は徳川家斉の側衆で、上総望陀・市原周淮すえ三郡、上野山田やまだ郡、常陸茨城・河内かつち二郡内で計七千石を知行していたが、文政八年(一八二五)三千石を加増され、若年寄昇進、一万石を領する。天保五年(一八三四)三千石、同一〇年には五千石の加増があった。林忠英領地調(林家文書)によると、同五年の所領は上総国望陀郡一三村・高三千二五五石余、周淮郡一村・一九五石余、市原郡一五村・一千九四三石余、安房国安房郡六村・一千三七四石余、上野国山田郡二村・七〇七石余、新田につた郡七村・一千四五二石余、武蔵国秩父郡七村・三千六六七石余、埼玉郡二村・一千一一七石余の四国八郡五三村・一万三千七一三石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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