貝独楽(読み)バイゴマ

デジタル大辞泉 「貝独楽」の意味・読み・例文・類語

ばい‐ごま【貝独楽/海蠃独楽】

巻き貝バイの殻の先にろうや鉛を溶かして詰め、重みをつけて作ったこま。また、これをまねて作った鉄や鉛製のこま。べいごま。ばい。べい。→貝打ばいう

べい‐ごま【貝独楽】

多く「ベーゴマ」と書く》「ばいごま」の音変化。

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精選版 日本国語大辞典 「貝独楽」の意味・読み・例文・類語

べい‐ごま【貝独楽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ばいごま」の変化した語 ) =ばいごま(貝独楽)季語・秋 》
    1. [初出の実例]「米屋の小僧が、バケツの上にゴザをのせてベイゴマを廻すのを側でみてゐる」(出典:彼女とゴミ箱(1931)〈一瀬直行〉シン坊が知らなかったのも無理がない)

ばい‐ごま【貝独楽】

  1. 〘 名詞 〙 バイの貝殻に、溶かした鉛をつぎこんで作ったこま。また、これに似せた鉄のこま。ばいのこま。ばいげた。べいごま。ばい。
    1. [初出の実例]「今のばいごまは木にて作れり、寛延宝暦の頃まで介殻にてありしと見えて」(出典:随筆・嬉遊笑覧(1830)六下)

べえ‐ごま【貝独楽】

  1. 〘 名詞 〙べいごま(貝独楽)
    1. [初出の実例]「それは、べえ独楽(ゴマ)のはやる頃でした」(出典:薄曇りの秋の日(1950)〈佐多稲子〉)

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