貧寒(読み)ヒンカン

デジタル大辞泉 「貧寒」の意味・読み・例文・類語

ひん‐かん【貧寒】

[名]貧しく、さむざむとしていること。また、中身が乏しいこと。「思想貧寒
[ト・タル][文][形動タリ]貧しく、さむざむとしたさま。また、中身の貧弱なさま。「貧寒たる福祉政策」
[類語]貧乏貧困貧窮貧苦窮乏困窮困乏困苦生活苦ひん赤貧極貧清貧じり貧じり安どか貧素寒貧すかんぴん不如意ふにょい文無もんな落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振先細り下がり目低落廃る廃れる傾く寂れる

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精選版 日本国語大辞典 「貧寒」の意味・読み・例文・類語

ひん‐かん【貧寒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ ) 貧乏でみすぼらしいこと。転じて、内容の乏しいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「内容の貧寒空疎なすさんだ自己を自覚するとき」(出典:自己の問題として見たる自然主義的思想(1910)〈安倍能成〉)

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普及版 字通 「貧寒」の読み・字形・画数・意味

【貧寒】ひんかん

貧乏ぐらし。〔顔氏家訓文章〕何の詩は實に巧と爲すも、形似の言多し。揚建業)の論、其の(つね)に辛を(うれ)へ、の氣饒(おほ)くして、劉孝綽の雍容たるにばざることを恨む。然りと雖も劉は甚だ之れを忌み、生何詩を誦す。

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