買切る(読み)カイキル

デジタル大辞泉 「買切る」の意味・読み・例文・類語

かい‐き・る〔かひ‐〕【買(い)切る】

[動ラ五(四)]
入手しうる品物などを全部買う。また、乗り物や劇場などの座席を予約して残らず買う。「在庫品を―・る」「桟敷を―・る」
小売業者が発売元や問屋などから、売れ残っても返品しない約束で物を買い取る。「特約店が大量に品物を―・る」
[類語]買う購入購買購う買い取る買い上げる買い入れる買い込む買い受ける買い戻す買い漁る買い叩く仕入れる買収

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「買切る」の意味・読み・例文・類語

かい‐き・るかひ‥【買切】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 場所、座席、乗り物などを、ある時間、自由に使えるように、金を払って全部借り受ける。
    1. [初出の実例]「なんのかのとかい切っておいた物のよふにからぜいばかり」(出典:洒落本・契国策(1776)南方)
  3. たくさんある品物などを全部買う。
  4. 品物などの支払いを完全に済ませる。
    1. [初出の実例]「『伝三、シタガ、まだ買(カ)ひ切(キ)らぬこの香炉、外へやっては』『ハテ、ようござります。こりゃ元(もと)より盗み物』」(出典歌舞伎絵本合法衢(1810)五幕)
  5. 小売店が、卸業者、生産者などから、返品をしない約束で商品を買い取る。
    1. [初出の実例]「売れる見込みのある分だけ買切ってくれ」(出典:変痴気論(1971)〈山本夏彦〉暮しの手帖)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android