資源予測(読み)しげんよそく(その他表記)resource assessment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「資源予測」の意味・わかりやすい解説

資源予測
しげんよそく
resource assessment

過去から現在までの資源の消費量の動向と,現在知られている資源量 (埋蔵量) をもとに,将来の資源の需給関係を見積もること。埋蔵量はその値の信頼度をもとに,確認埋蔵量,推定埋蔵量予想埋蔵量に分けられる。日本では JIS (日本工業規格) でこれらの計算法を規定しているが,今日の探査技術に合っていない。また,世界中のデータを対象とするときは,上記の埋蔵量区分の基準が異なるとともに,基準の違いが明確でないことが多い。さらに,各種の思惑から,数字が潤色されていることがある。したがって,資源予測の精度を高めるためには,まず,世界中の公的機関ないし私企業が発表している数字を十分に吟味してデータベースをつくる必要がある。資源戦略の基本方針は,このデータベースに基づいて作成される。サミットに参加する各国は,それぞれ独自の資源データベースを作成しているが,日本だけは何ら手を打っていない。

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