賤しげ(読み)いやしげ

精選版 日本国語大辞典 「賤しげ」の意味・読み・例文・類語

いやし‐げ【賤げ】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 形容詞「いやしい」の語幹接尾語「げ」の付いたもの ) 品格の低いさま。下品なさま。また、身分の低いさま。
    1. [初出の実例]「いやしげなるもの。式部の丞の笏(しゃく)。黒き髪の筋わろき」(出典枕草子(10C終)一四九)
    2. 「首を回して之を見るに、最陋(イヤシ)げなる賤の女なり」(出典:暴夜物語(1875)〈永峰秀樹訳〉後翁並二犬の伝)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android