質朴(読み)シツボク

デジタル大辞泉 「質朴」の意味・読み・例文・類語

しつ‐ぼく【質朴/質×樸】

[名・形動]性格がすなおで律義なこと。また、そのさま。純朴。素朴。「―な人」
[派生]しつぼくさ[名]
[類語]純朴素朴木訥ぼくとつ質実真率プレーン単純純粋シンプル純然純一至純純乎じゅんこ純正純良単一純化質素簡素つましい地味つづまやかつつましいつつましやか清貧清楚実直実体じってい朴直篤実生一本まじめ生まじめ大まじめ真摯愚直

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精選版 日本国語大辞典 「質朴」の意味・読み・例文・類語

しつ‐ぼく【質朴・質樸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 自然のままで人手の加わらないこと。また、そのさま。
  3. 律義で、飾りけのないこと。また、そのさま。純朴。素朴。
    1. [初出の実例]「質朴之性。見舞聞歌。合応御遊」(出典本朝文粋(1060頃)三・弁散楽〈秦氏安〉)
    2. 「婆あさんの質樸(シツボク)で、身綺麗にしてゐるのが」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉三)
    3. [その他の文献]〔荀悦‐馮唐論〕

しつ‐ばく【質朴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「はく」は「朴」の正音。「ぼく」は慣用音 )
  2. しつぼく(質朴)色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「惣じてむかしは人間も質朴(シツハク)にありし故」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
  3. 頑固なこと。強情なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「五色の鬼共あきれはて、扨も扨もしつはく成念仏者や」(出典:浄瑠璃・念仏往生記(1687頃)五)

しっ‐ぱく【質朴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 倹約節約をすること。また、そのさま。けちであるさま。→じゅんそしっぱく(淳素質朴)

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普及版 字通 「質朴」の読み・字形・画数・意味

【質朴】しつぼく

飾らぬ。

字通「質」の項目を見る

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