赤子(読み)せきし

精選版 日本国語大辞典 「赤子」の意味・読み・例文・類語

せき‐し【赤子】

〘名〙
① 生まれてまだ間もない子。あかご。赤ん坊。ちのみご。嬰児
※本朝文粋(1060頃)八・翫庭前水石詩序〈源順〉「疑是長風浦之玄孫乎。為明月池之赤子歟」
太平記(14C後)四「只赤子(セキシ)の母を慕ふが如く泣悲みければ、聞に哀を催して」 〔孟子離婁
② (天子などを父母にたとえ、その子の意から) 国民人民。たみぐさ。
※性霊集‐二(835頃)大和州益田池碑銘序「今上、膺堯揖譲、馭舜宝図。照玉燭乎二儀、撫赤子於八嶋」 〔漢書‐龔遂伝〕

しゃく‐し【赤子】

〘名〙 赤ん坊。あかご。せきし。
※文明本節用集(室町中)「赤子初生 シャクシショシャウ」

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デジタル大辞泉 「赤子」の意味・読み・例文・類語

せき‐し【赤子】

あかご。ちのみご。
《天子を恵み深い親にたとえて、その子の意から》人民。国民。
[類語]国民人民公民市民万民ばんみん四民臣民同胞国人くにびと国民くにたみたみ民草たみくさ億兆おくちょう蒼生そうせい蒼氓そうぼう

あか‐ご【赤子/赤児】

《からだが赤みを帯びているところから》生まれて間もない子。赤ん坊。みどりご。
イトミミズ別名
[類語](1赤ん坊赤ちゃんベビーみどりご嬰児乳児乳飲み子

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普及版 字通 「赤子」の読み・字形・画数・意味

【赤子】せきし

あかご。人民。下民。〔孟子、離婁下〕大人なるは、其の赤子の心を失はざるなり。

字通「赤」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の赤子の言及

【童心説】より

…中国,明代の思想家,李贄(りし)の基本的人間観。孟子が赤子の心に人間の本来的姿の顕現をみたごとく,幼児に理想態をみる考えは古来あった。李贄は救いがたいほどに世俗的な汚濁,後天的な習気にまみれている現存在する人間に対する反措定として,後天的世俗的なものにいっさい汚染されていない童心こそが人間の本来性を象徴するものとし,万人が本来完全に具有するこの童心を覚醒して悪の世界から自己救済することを強調した。…

※「赤子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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